

女たちの勇気と連帯が世界を変える、女優陣のアンサンブルが見事な人間ドラマ

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60年代、アメリカ南部、白人の上流家庭に育った作家志望のスキーター。黒人のメイドの愛に包まれて大きくなったスキーターは、彼女たちを取り巻く環境に疑問を感じはじめます。黒人のメイドへのインタビューを通して、現実を伝える本を執筆しようとしますが、差別の根深い土地柄だけに、簡単にはいかなくて……。黒人差別というシリアスになりそうなテーマを、カロリーと愛情が比例するおいしそうな南部料理やキッチンで繰り広げられる女たちのおしゃべりでラッピングして、窮屈な空気のない作品に。今年のアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたヴィオラ・デイヴィス、助演女優賞を受賞したオクタビア・スペンサーをはじめ実力派女優たちのアンサンブルが見事で、典型的なヒールを演じたブライス・ダラス・ハワードの意地悪顔も最高に笑わせてくれます!
監督:テイト・テイラー 出演:エマ・ストーン、ヴィオラ・デイヴィス 配給:ディズニー 公開:3月31日よりTOHOシネマズシャンテシネほか
寡黙な男の愛と暴力を描くハードボイルドなクライム・サスペンス

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映画のカースタントマンとして働きながら、強盗に雇われる凄腕の運転手としての顔も持つ主人公の“ドライバー”。同じアパートに住む人妻に思いを寄せていますが、服役を終えて戻ってきた彼女の夫が引き起こしたやっかい事に、巻き込まれていきます。寡黙な男が言葉ではなく行動で示す愛する人への優しさと、閃光のように放たれる容赦ない暴力。そんな男の美学が鈍く輝く、ハードボイルドなクライム・サスペンス! 口数は少ないものの本質的な誠実さを持っていて、互いに思いあっている人妻とも簡単には寝たりはしない、この映画のゴズリングはストイックでセクシーで紳士でやばい!! 目をそむけたくなるような過激な暴力描写もあるけれど、監督の個性がビシビシ伝わる緩急のリズムが独特な映像と音楽もかっこいい、各国の映画祭で賞賛を浴びた話題作です。
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン 出演:ライアン・ゴズリング 配給:クロックワークス 公開:3月31日より新宿バルト9ほか
大ヒットシリーズ第二弾、ホームズとワトソンのイケナイ関係が見所!?

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オーストリア皇太子が自殺したと聞いたシャーロック・ホームズは、暗殺事件と推測。真相を追いかけはじめたホームズは、ジプシーの占い師シム(ノオミ・ラパス)と出会います。ホームズとワトソンは天才的な頭脳を持つモリアーティ教授が首謀者だとにらみますが、事件の核心に迫ったことで命を狙われてしまい……。誰もが知る名探偵の活躍を描く、大ヒットシリーズの第二弾。前作から引き続き謎解きの面白さよりもド派手なアクションがメインなので、ストーリー展開は途中でどうでもよくなるほど!? それより何よりロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウが演じるホームズとワトソンの友情を超えたBL的関係にニヤニヤさせられるシーンが倍増! 思わず吹き出してしまうようなコスプレも数々披露して、結婚相手に嫉妬するホームズがかわいく見えてきます!
監督:ガイ・リッチー 出演:ロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウ 配給:ワーナー 公開:3月10日より丸の内ルーブルほか
スピルバーグ監督が馬の曇りなき瞳を通して描く、戦争の悲劇と希望

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第一次世界大戦下。農村に住む少年アルバートの愛馬、ジョーイが軍のための馬となり、フランスの戦地に送られることに。アルバートはジョーイと会いたい気持ちが抑えられず、年齢が満たないにも関わらず、激戦下のフランスへと旅立ちます。舞台化もされてトニー賞に輝いたイギリスの小説を、スティーヴン・スピルバーグ監督が映画化。アルバート少年をはじめ、ジョーイと絆を結ぶ人々の物語を通して、戦争の悲劇とその先に見える希望を描き出していきます。とにかく驚かされるのは、馬の表情が豊かなこと! 曇りのない瞳で人間たちの愚かな行いを見つめ、美しい景色のなかで駆け回るシーンには、思わず息を飲む瞬間が。戦場シーンのリアルさは『プライベート・ライアン』などを手がけてきたさすがのスピルバーグ印で、監督の偏愛がつまった作品といえそうです。
監督:スティーヴン・スピルバーグ 出演:エミリー・ワトソン、ジェレミー・アーヴァイン 配給:ディズニー 丸の内ピカデリーほかにて公開中