Vol.1 新種の肩書きのルーツをさかのぼると……

いつも『PARTY ON THE PLANET』を愛読くださっているグラマラス読者的パーティガールの皆さん、このほどブログエッセイなんぞをお届けすることになりました岡田有加です。
フリーのエディター稼業のかたわら、パーティジャーナリストなどという新種の肩書きを名乗るようになって早5年以上。
初回は私がなぜゆえパーティシーンを取材するようになったのかを手短かに振り返ってみようかと思います。

はじまりは2002年。当時『トレ・サンパ』というパーティマガジンを手掛けていたご縁で、国内外のルイ・ヴィトンのパーティを立て続けに取材することになりました。ひとつはバンコクのGAYSORNというショッピングセンター、もうひとつはご存じ表参道ビルのもので、いずれもショップオープニングにともなうビッグレセプション。
 で、まずバンコクの舞台はというと「ここって丘ですか?」と突っ込みたくなるほど大きな庭が付いた政府系の館で、内容もモノグラム模様にフル・デコレーションされたエントランスホールの植え込みにはじまり、全身ミラーボール状態のシルバーなボディスーツに身を包んだパフォーマーの軟体ぶりにおののいた衝撃のラストまで、まさに一夜限りの夢物語。
 一方で、今となっては東京パーティ伝説として語り継がれてもいる表参道ビルのほうは、威厳ある聖徳記念絵画館をシルクロードをテーマに完全に作り込んでしまうという(旅をテーマにしているルイ・ヴィトンだけに)、こちらも妥協なき非日常ワールドという点ではバンコクと一致。にわか砂漠の上に本物のラクダあり、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったあゆ(浜崎あゆみさん)の、真夏なのに毛皮を纏ってのサプライズ来場あり……と、ご一緒したカメラマンのアラーキーさんのあまりのスピーディさに付いて行けなかったほろ苦さとともに、忘れがたい思い出です。

 そんなわけで、衝撃のデビュー戦2連チャンから感じたのは何だったのか……思い起こしてみると、たとえば映画のセットや舞台にも似たパーティが持つ非日常的劇場性や、パーティ用語でセレブと呼ばれる皆さんならではの瞬発力を目の当たりにできる面白さみたいなものだった気がしてます。特に後者のセレブ云々については、ブランドのパーティであればドレスやジュエリーの着心地やパーティの感想なんかを、その時々で下手でもきちんと自分の言葉で語ろうとする人なのか。もしくは、せっかく来たんだから楽しんでナンボ的な好奇心で結果的に場を華やかなものにしてくれるのか。究極には、そんな“生身の流儀”に勝手に見ドコロを感じて、今日に至るワケで……。

 と、アタマからあまりに昔バナシじみてしまいましたが、この連載では日頃のパーティ取材のサイドストーリーの中からちょっとした内緒バナシを、なるべくお届けできればと誓いを込めて。

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バンコクのパーティでは宿泊先のホテルの部屋に入ると、ベッドの上に光沢感のあるタイシルクのカバーにキュンとさせられる、こんなボックスが置かれていました。中に入っていたのはこれまた異国の香り全開のインセンス。その後、ちょっとしたジュエリーボックスとして活用したりで、まだ手元にあります。





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岡田有加プロフィール
フリーエディター&ライター。石川次郎氏に師事し2003年に独立後は、パーティジャーナリストとしても国内外の社交シーンを夜な夜なパトロール、GLAMOROUS以外にFRaU『Party美人のウィンク』など雑誌でのパーティ連載も多数。華やかなパーティシーンを常に一歩引いた視点で眺めつつ、その中にさらりと時代のツボ捉えた書きっぷりには業界のファンも多い。最近はパーティのアドバイザー&コーディネイターとしての活動もスタート、出版物やウェブサイトのトータルディレクションも手掛ける。





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