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GLAMOROUS

幸せをつかむ LOVE握力

 

Vol.49 真面目な話、どう思う?

 

 

オトコを虜にする恋愛術や、彼を歓ばせるSEXの技法なんていうと
女のコたちは耳をそばだて、目をらんらんと輝かせて関心を
示すけれど、もっと基本的で大切なことをおざなりにしている人が
多いような気がしてならない。
心の問題?  ううん、違う。
そう、カラダの話。



男の人を好きになって、キスして、SEXして、感じ合って……って、
当たり前のことなんだけれど、これって健康な肉体と精神あって初めて成立
することなんだよね。
愛し合う相手がいるいないは今回脇に置いて話を進めるけど、
SEXするとか、感じるとか、イクとかってことは実は、
80歳の婆さまじゃあないけど、神様仏様に手を合わせなきゃあならない
くらい有難た〜いことなんだよね。
現在、恋人のいない人だって幸せな恋愛や結婚を夢みない人はいないわけだから、私は別なんて思わないでね。
つまるところ、健康という大前提があるから、抱き合ってり、感じてイッたりできるんだもの。



で、一口に健康といっても様々。病気は多種多様だもんね。
ひとつひとつに触れるわけにはいかないけれど、女性特有の深刻で
増加している病といえば、やっぱり乳がんと子宮がんだよね。
実話を元にした本や映画、有名人の闘病秘話や実際命を落とした
有名人も少なくなくて、関心は高まりつつあるように思う。
でも、いざ自分の身に置きかえてこの病気を発見するために検診を
受けようついう女性が、日本では極端に少ないんだよね。
ホント、びっくりするくらい。
乳がんに関して言えば、今や女性の20人に1人がこの病気になる時代だよ。
でも、早期発見で90%が治癒できるといわれている。
健康な人なら1年1回の検診で充分だって私も医者から聞いたことがある。
ところが、つい最近も日本人女性の検診率の低さが新聞にでていたけど、
大ざっぱにいうとアメリカでは80%以上の女性が検診を受けているのに、
日本人女性20%強だって。
何なの、この差は!
子宮がんに至っては、20代女性で確か1割強しか検診を受けていない。
子宮がんには体がんと頸(けい)がんというのがあるらしいんだけど、
特に頸がんに関してはSEXによるウイルス感染が原因という説が
有力らしい。
別に、彼が病気持ち云々という話ではなく、SEX体験者には
みんなリスクがあるという話。
だから、子宮がんといっても単に年取った女性だけの病気ではないようなのだ。
そんなわけで、アメリカの女の子たちは小学生のうちから予防のワクチンを
受けているらしい。
日本では、認可の問題でもめてたみたいだけど
ちょっと、ややこしい話になってしまってゴメン。
私は専門家ではないので、興味のある人はネットで詳しく調べてみて。



例えば、乳房はやっぱり女性のシンボルだよね。
叶姉妹がオッパイ強調したドレスをユニフォームにしているのも
オンナであることを誇示してるわけでしょ。
オトコはオッパイみると発情するようにプログラミングされてるんだから。
オッパイはオンナの宝だよねえ。
いや、彼との共有財産、ひいては赤ちゃんの命綱。
最近は乳がんにかかっても、乳房温存療法や乳房再建手術などの
治療法が確立されているようだし、たとえ病気で乳房を失ったとしても
SEXや愛情面において全く遜色ないと思う。
オッパイに惚れるんじゃなくて、その女性に惚れるわけなんだから。
子宮も同じ。
でも、予防にまさる治療なしだよね。


自分のことを少し話すと、私は20代後半からずっと乳がんと子宮がんの
検診を定期的に受けてる。
身体は丈夫なんだけど、病気に関してはとにかく神経質なたちだから。
あと、20代の頃、オッパイにしこりをみつけてヒヤリとしたのが一因かなあ。
だから、婦人科の主治医には若い頃から子宮がん検診でお世話になって、
出産でお世話になり、近年ではホルモンの検査もしていただいてと
25年も一人の先生にずーとかかっていた。
さすがに、ご高齢で今年の初め引退されたけど。



でも、乳がん・子宮がんともに、なかなか検診を受けずらいのは
よく分かる。
乳がん検診に関して言えば、マンモグラフィーというオッパイはさんで
撮る特殊なレントゲンがあって、これが痛くていやという人が多いんだけど
私に言わせれば、何言ってんのよ甘えるんじゃないよていう感じ。
苦痛はあるけど、たいしたものではない。
しかも病気をみつけるためだもの。
むしろ、乳腺の主治医選びのほうが大変かもしれない。
実は私のかかってる先生なんか、5時間待ちなんてザラ。
それに、マンモだとかエコーだとか触診が加わると1日仕事に近くなる。
とは言え、それでも……なんだよねえ。
検診の大切さって。
以前かかってた乳腺の医者はいまいちだった。ヤブとは言わないけれど。
だって、しこりを良性と確認するため切って調べましょうと言われて、慌てて病院を変えたらその必要なしだった。
私の知り合いなんかもっとひどくて、同じ医者に乳がんだから切りましょうと言
われて別の病院に行ったら誤診だったんだって!
怖いよね。


子宮がん検診に至っては、未婚で出産経験がないとものすごく抵抗
あると思う。
出産経験があると、あの足をガバっと拡げて座る内診台ってヤツにも慣
れっこになっちゃうのよ。
おまけに出産の本番には拡げた足に向けてテレビ局のスッポトライトばり
の照明を当てられたもんだから、もうあれ以来怖いものなし。
それどころか、その前で医者や看護師さんたちがワサワサやってるわけだし。
それでも、まったく抵抗ないといったら嘘になるよ。
それに、頸がんの検査はニュルと器具が入ってチクッで済む感じだけど、
体がんの検査は耐えがたく痛い。
一瞬のことなんだけど、臓物までひぱられるような感じ。
だめだよね、検診勧めてるのに脅かしちゃあ。
まあ年に1回だし、命のためだと思えば充分耐えられるよ。
カレのため、将来生まれてくる赤ちゃんのためと思えば何のそのだと思う。




車だって、車検とか定期整備が必要なわけでしょ?
オッパイだって、子宮だって同じ。
自分の誕生日だとか、カレの誕生日だとか、1年のうちで
この日って決めて、絶対検診に行こうよ!

日時: 2009年11月16日

Profile

南美希子

みなみ・みきこ
東京生まれ。テレビ朝日アナウンサーをへてフリーランスに。数々の番組でキャスター、コメンテーターとして活動。またオシャレ、結婚、子育て・出産、美容などのエッセイでも人気。著書に『オバサンになりたくない』『お嫁に行くまでの女磨き』『男の勘違い』他。まさに“Glamorous way of life”の先駆者レディ。