幸せをつかむ LOVE握力

 

Vol.38 キスをめぐるガールズトーク

 

 

「キスほど女のコを満ち足りた気持ちに
してくれるものはないかも。
とくに、ずっとずっと好きだった人からキスを
奪われた瞬間って天にも昇る気持ちだよね。
場合によっては、ファーストセックスより衝撃的かも」


「確かに、彼と初めてキスして次に逢うときは
ベッドを共にするんだろうなあって期待感で一杯のときが
恋愛の黄金期だよね。
あの気分が忘れられなくて、アタシなんか恋愛を
繰り返しちゃう......」

「でも、反対にキスでがっかりして先にいかなかったことも
あるよ」

「え〜ッ、どんなとき?」

「キスがものすごく下手なヤツのとき」

「下手って、どんなの?」

「やだ、あなた経験ない?
ただただ鼻息荒く唇押し付けてくるだけで、
その先進展する気配がないヤツ。
まさか、こちらから舌入れるわけにもいかないしさあ。
逆にものすごくせっかちに舌入れてきて、
ロマンチックさが完全に欠落しているヤツもいた。
キスが下手なオトコにその先期待できるわけないじゃん。
もう、着信拒否の世界だよね」

「わかるわかる。
キスするタイミングがはかれないヤツもNGだよね。
オンナとしては、不意に奪われるからドキドキするんであって、
『キスしていい?』なんて聞いてくるのもダサい。
もっと修行積んでから私のとこにおいでって言いたい!」

「そのさあ、不意に奪われる感じって最高だよね。
夜二人で海辺歩いてて、あまりにも対岸の夜景が
綺麗だから立ち止まって見てたの。
そしたら、突然抱き寄せられてキス。
永い永いあのキスの感触はいまでも忘れられない」

「ふと見つめ合って、自然に唇を重ねるのもスキ!」

「昔さあ、憧れの先輩と二人きりで倉庫の中で在庫整理
してたの。
段ボールの山の中で仕事してたら、突然彼が手招きして
こっちにおいでって。
その場で抱き寄せられて、段ボール箱の陰でキスされた。
私の気持ちに、彼勘付いていたんだね。
でもね、その後すぐに彼はフィアンセ連れて
海外転勤になっちゃった。
キスの思い出だけ残してさ。
心憎いヤツ......」

「ステディになって、ベッドを共にするようになっても
キスで手を抜かないオトコがスキ」

「同感!」

「わたしも!」

「マンネリになってくると、キスも省略でいきなりっていうことに
なったりするじゃない。
ああ、もう終わりが近いなあって思っちゃう」

「彼が長期の出張に出ていて、10日ぶりくらいに
逢ったの。
その時、覆いかぶさるようなキスをされて、私の唇を
いとおしむように、ゆっくりねっとりものすごく長い時間
かけてキスしてくれたの。
もう、何だかとろけそうだった」

「それって、かなり羨ましい!」



女は何よりも優しいキスが好きな生き物だっていうこと、
男のひとは知って欲しいよね。

日時: 2009年05月20日

Profile

南美希子

みなみ・みきこ
東京生まれ。テレビ朝日アナウンサーをへてフリーランスに。数々の番組でキャスター、コメンテーターとして活動。またオシャレ、結婚、子育て・出産、美容などのエッセイでも人気。著書に『オバサンになりたくない』『お嫁に行くまでの女磨き』『男の勘違い』他。まさに“Glamorous way of life”の先駆者レディ。