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   <title>Lily　おとこのつうしんぼ</title>
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   <subtitle>おとこのつうしんぼのPC版です。</subtitle>
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   <title>別れの原因／灰色度★★★★☆</title>
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   <published>2009-05-03T03:11:49Z</published>
   <updated>2010-02-01T08:12:47Z</updated>
   
   <summary>95</summary>
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      <name>GLAMOROUS</name>
      
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　犯人が捕まらず、動機も分からない殺人事件は、解決するまでずっと、人を不安にさせ続ける。それと同じような気持ちから、私たちは恋愛の終わりにも、犯人と動機を探してしまう癖がある。

　
　　“なんで？　どっちが悪いの？”


      <![CDATA[　
　芸能人が離婚した時も、友達カップルが破局を迎えた時も、まず、人はそう思う。特に、愛し合っていることが他人の目にも明らかだった二人の別れは、他人にとってもショックだからだ。実際には、二人のことは二人にしか分からない、なんてことは知っているけれど、それでも聞かずにはいられない。
「えぇ！　なんで？　何があったの？」　
　そんな時に、人が求めているのは、スッと腑に落ちて“あぁ、なるほどね！”と呑み込めるような、分かりやすい理由。たとえば、「彼に暴力を振るわれたから、私から別れた」とか、「私の浮気がバレて、彼に振られちゃった」とか、どっちが悪くてどっちから別れたのか、が明確なもの。そうすれば、「あぁ、そっか。なるほどね」と、他人のものでありながらも自分も脇目で見ていたひとつのラブストーリーは、スッキリと完結する。<br>

　　
　“なんで？　なんで？　なんで？”<br>

　　
　自分の恋愛が終わりを迎えた時、人は自分自身に何度も聞く。なにがいけなかったのだろう。どっちが悪かったのだろう。その答えを誰よりも欲しがっているのは、周りよりも、自分自身。
　この別れを、どう考え、どう感じればいいのか、お願いだから、誰か教えて。それが分からないかぎり、ずっと心の中がモヤモヤしてしまう。一刻も早く、原因を見つけて納得し、消化してしまいたい。だから早く、頭の中で白黒つけたい。答えを探してグルグルグルグル、頭が回る。それについていけずに、心はヤメテと悲鳴をあげる。半年前に元カレと別れてから、私は、そんな感じだった。<br><br>

　別れは、人を、打ちのめす。新しい恋愛の幸せの中にいても、ふとした瞬間にズキズキと痛みだすような、拭えぬ傷を心につける。子供の頃から、何か悲しいことが起こるたびに、私はいつも、深く考えてきた。自分なりにその原因を突き止めさえすれば、心が落ち着くからだ。明確な原因は、人を何より安心させてくれる。私は、半年かけて考えた。涙をいっぱい流しながら、必死になって答えを探した。
　でも、見つからなかった。白黒、つかなかった。すべて私が悪い、と自分を責めまくってみたり、彼が悪かったのだ、と怒ってみたり、半年のあいだにいろんな感情が吹き荒れたけれど、分からなかった。結局別れてしまったけれど、私も彼も、お互いを、二人の関係を、大切にしていた。一生懸命だった。ただ、5年半という時間をかけて、私たちは少しずつ、違う方向へと、育ち分かれていったような気がする。誰のせい、でもなく、自然の流れの中で……。<br><br>

　別れには、犯人はいないし、その原因も、灰色だ。愛し合った相手との恋愛では、ほとんどの場合がそうだと思う。とても上手くいっていた二人のあいだに事件が突然、ドカンと起きて、その次の瞬間にスパッと別れる、なんてことは滅多に起こらない。たとえば、「彼に暴力を振るわれたから、私から別れた」とか、「私の浮気がバレて、彼に振られちゃった」とか、他人からの“なんで？”に対する答えを出せた場合でも、だ。それらは、別れの原因でありながらも同時に、二人の間に少しずつ広がっていったズレが大きくなっていたことで生まれた、結果でもあるのだから……。白黒ハッキリ、分けられるものではない。
　正直、私はこの半年間ずっと、この恋愛エッセイを書くことから逃げたくてたまらなかった。別れについて、自分でもよく分からないのに書くなんて、怖くってたまらなかった。でも、最近になってやっと、この灰色を、そのまんま受け入れようと思った。受け入れることを、自分に許すことができた。時間が、私をここに、導いてくれた。<br><br>

　永遠を信じた恋愛の終わりは、人に恐怖を感じさせる。その原因が、自分でもハッキリと分からないなんて、震えてしまう。
　でもね、原因も、感情も、すべてが灰色なのに、無理に頭の中で白黒つけようとしてもがくのは、もうやめたいと思う。<br><br>

　日付が5月に変わったこの明け方、私がこの原稿を書いている今、元カレは新しい彼女と抱き合って眠っているかもしれない。隣の部屋からは、私の旦那さんの寝息が聞こえている。
　ひとつの恋愛の終わりは、ふたりの心に傷を残したけれど、それと同時に、お互いがお互いの大切な人でありつづける、という素敵な事実をひとつ、残してくれた。私が、彼と彼の新しい彼女との幸せを願えば願うほどに、彼も、私と旦那さんの幸せを心から望んでくれていることが、何故だか強く伝わってくる。<br>

　人が恋愛の終わりに“なんで？”と思わずにいられないのは、理由なくして愛が壊れるはずがない、と誰もが信じている証拠なのかもね。
　だとしたら、愛は壊れない。恋は終わり、二人は別れ、二度と会うことがなくなっても、それはカタチを変えて、静かに流れ続けてゆく。今、私は本当に、そう思うよ。<br><br><br>



　]]>
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   <title>“女”を殺しすぎて余計に……／ド女度★★★★★</title>
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   <published>2009-04-03T05:34:14Z</published>
   <updated>2010-02-01T08:12:34Z</updated>
   
   <summary>94</summary>
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      「いかにも“女”って感じの女、私、すごい苦手！　例えば、あんたよ。よくそんな胸元が開いたワンピース着られるよね。ネイルは赤だし！　うわぁ…」
      <![CDATA[「わ、わ、私ですか…」
「そうよ！　」
WOW。正面切ってディスられた。数年前、飲みの席にて。知り合いの誰かの友人らしき、初対面のオバハンに。化粧っけのない顔に、黒ゴム一本縛りのポニーテール、オーバーサイズの白シャツに、短く切られた四角い爪。明らかに私とは正反対のタイプの、女である。私は別に、彼女の地味なルックスに文句はない。人それぞれだし。しかし、「お前派手だな」と攻撃してくるのはいつだって、何故か、“地味”の方々。
「何やってる人なの？　あんた」
オバハンは私に聞いた。フリーター、と答えて欲しそうな顔をしていたが、私は言った。
「ライターです」	
「ライターって何。タバコに火をつけるあれ？」
非常にサムくて、どうしよう。
「コラムとか、書いてます」
ムッとした私がそう言うと、何故か私以上にムッとしたっぽいオバハンが、「何についてよ？　」と鼻の穴をデカくして続けた。バカにされるだろうな、と思いながらも、私は胸を張って答えてやった。
「恋愛について！　」
オバハンの鼻の穴が更に膨らんだ、と思ったらやっぱり、きた。

「うわぁ。ギャルだねぇ〜」

<br>はい。頂きました、想定内のキーワード。THE“ギャル”。派手な女をこの言葉でひとまとめにして、鼻で笑う地味な方々は、とても多い。特に、女！　何故、彼女たちは、私たちを、敵視する？　「女っぽい女が嫌い」だと公言し、否定的な意味で、私を「ギャル」だと切り捨てた目の前のオバハンは、“言いたいことをハッキリと言う、男っぽくてサバサバしている自分”に酔っている風だが、失礼なことをズバズバ言うのと、サバサバは全く違う。それに、恋愛コラムなんて、「スイーツ（笑）」とか思っているんだろうけど、スイートな恋を1度でも経験した女は、恋愛をバカにしたりはしない。
彼女たちは、恋愛や女を謳歌している女を「バカなギャルだ」と見下すことで、自分はその上に立っているつもりなのだろう。私たちはあいつらとは違う、「知的な人間」みたいに。（苦笑）。しかし、そんな彼女たちからこそ、匂うのだ。悪い意味での、“ド女臭”。
心にネットリと張りついた“嫉妬”を隠すために張り巡らされた、プライド。それゆえに素直になれない葛藤から言動に滲みでる、ドロドロとした意地悪さ……。それってまさに、“女”が持つ嫌な部分、フルキャスト。

<br>「あんたこそ、いかにも“女”って感じなんですけど！　欲求不満全開じゃん！　」

<br>と、私は叫ばなかった。彼女は、自分とはタイプの違う女を見下すことでしか、自信を保つことができないタイプ。実は、誰よりも自分に自信がない。私は、自分と同じくらい強い相手から売られたケンカならいつでも買うけど、自分より弱い女とはケンカしない。満たされぬ“女”から、意地悪いお局へと変化してゆく過程、同じ女だから分からなくもないのだ。そして、私のようなギャルにそう思われていることこそが、彼女たちにとっては何よりもの屈辱。それを口に出して言ってしまえば、彼女たちは崩れてしまう。まぁ、言われっぱなしはストレスが溜まる。でも、そこは男らしく、溢れそうな毒をゴクリと呑み込んでやった。
でもね、思う。恋愛やセックスは、男ありきかもしれないけれど、“女”は、自分の手でも満たすことができる。たとえ透明でも、マニュキアを塗ったり、洋服の下に、可愛い下着を着けてみたり、それだけでも自分の中の“女”は喜ぶのだ。もちろん、本当にそういう欲求がないのならしなくてもいいけれど、もしないのなら、女を満たしている女を必要以上に憎んだりはしないもの。“女”の殺しすぎは、まったくエロティックではない“ド女臭”を放ってしまう。
そして、バカにされる言葉としても使われがちな“ギャル”という言葉だけど、私はそう呼ばれることに誇りすら感じている。だって、ギャルって、自分の中の“女”と上手に付き合っている女ばかりだから。女なら誰もが持つ、セクシュアルなメスの部分も上手に開放し、素直に「恋がしたい」と口に出し、途中で傷ついて泣いてもまた前を向き、新しい恋をする強さを持っている。
<br>頭が悪そう？　それはどうかな。毎シーズンのトレンドをチェックし、日々のヘア＆メイクにスタイリング。ギャル系だけに限らずとも、セルフプロデュースに長けた器用な女が、バカなはずがない。ショップに買い物に行っても思うが、垢抜けている店員の方が営業上手。地味＝知的とは、限らねぇんだよ。
<br><br>
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   <title>自分の中の“女”殺し／ド女度★★★☆☆</title>
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   <published>2009-02-01T15:00:00Z</published>
   <updated>2009-03-17T02:39:19Z</updated>
   
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      「リリってさ、ほんと“女”だよね」

友達カップルと3人で飲んでいる時に、突然、男友達Ｄ（27）にそう言われて、私は慌てた。

      <![CDATA[「そう？　私、これでも、なるべく平常心を保って生きてるつもりなんだけど……」
「いや。それでも滲み出てるって！　なんでそんなにも“女”なの？　ってくらいに（笑）」
（笑）って、おいおい、笑えない。女の子っぽいところがあるよね、と褒められたのなら嬉しいけれど、目の前にいるDは、ただ冷静に、私という人間の感想を述べているのだ。それが“女”って……。Dの彼女であり、私の女友達でもあるU（26）も、シレッと続けた。
「分かる分かる！　リリの本読んでてもいつも思うもん。こいつ、どこまで“女”なんだって！　アハハ！」
「……ア、ハハハ？　」
一応笑ってみたけど、顔が引きつった。もちろん、分かっている。私は、女だ。そして、“女を、謳歌しよう！　女って、最高！　”って感じのエッセイや小説を書いて暮らしている。でも、どうしてだろう。「リリって、ほんと“男”だよね」と言われた時よりも、複雑な気持ちになってしまうのは……。いや、その答えも、女である自分が一番、分かっている。だからこそ、「でしょ〜！　私って“ド女”なんだよねぇ♪　」なんて気軽に笑えないのだ。（裏を返して言えば、「ほんと“女”だね」と言われて素直に喜べる女は、“ド”が付いてしまうほどにドロドロなレベルでは“女”じゃないということかもしれない。「私って“ドM”なんだよねぇ♪」と自称できちゃう女が、そこまでMではないのと同じように……）。<br><br>

女って、頭がおかしい。
女って、マジで疲れる。<br><br>

“女って”を、“お前って”に変えて、そっくりそのまま男に言われたこともあるが、私は別に傷つかなかった。何故なら、それゆえに困っているのはお前より私だ！　という自負があったからである。「お前って、マジで疲れるぜ」と客観的に意見を言っているだけの男より、マジで疲れる生き物＝女として毎日を生きているこっちの方が、比にならないほどしんどいに決まっている。（怒）。文句を言いたいのはこっちなのだ。「生理前後の情緒不安定を、君は知っているのかね？　自分の意思とは関係のないところで、毎月ホルモンバランスが、勝手に崩れるんだぜ？　どうだすげぇだろ！　」と。（涙）。
とはいっても、女にも、いろんなタイプがいる。そう頭がおかしくない女も、一緒にいてそんなに疲れない女も、この世には存在する。たとえば、彼女たちは、『いつまでも“女”でいるための十カ条』なんていう雑誌の特集記事を素直に読める。私なんかは、そのタイトルを見ただけで、“いやいやいや”と拒否反応を起こしてしまう。だって、いつまでも“女”でいるなんて、考えただけで気が遠くなる！　昔どこかで読んだ、『女が、永遠に“女”でいることは、破滅への道だ』という一行の方が、遥かに説得力があり、“お〜こえぇ〜”と鳥肌ブルブルものだった。だって、<br><br>

27歳現在、私の中で、“女”、爆発中。<br><br>

だから私は、仕事に燃えることで男性ホルモンを分泌させてはその“女”をなだめ、セクシーな格好してクラブへいったり、エロい下着をつけてセックスしたりして残りの“女”を満たし、やっとのことで“冷静さ”を保っている節がある。年齢と共に、今は物凄くパワフルなこの“女”がうまい具合にぼやけていき、穏やかな気持ちで毎日を過ごせますように、と願っているくらいなのだ。わざとちょっと枯らすくらいで丁度いいほどの“女”を魂に宿してしまっている女にとって、必要な努力とは、女度をアップするためのものではなく、女度を絶妙なバランスを持ってダウンさせるもの。そして、ド女たちは、無意識の内に、そのための努力を日々、せっせとこなしている。
その証拠に、日々のその生活ぶりから、その性格から、「めっちゃ男らしい！　」と周りに言われている女って実は、めちゃくちゃ女だったりする。ド男とド女は、紙一重。女すぎるために、何故か、男らしくなるのだ。女を持てあましすぎているからこそ、男っぽくなることで唯一、バランスが保てるのかもしれない。しかし、自分の中のド男とド女の振り幅が大きすぎて、余計に頭が混乱してヒステリックになってしまうことも、多々……。って、やっぱ、どう転んでも、女は女なんだな。アハッ♪　（壊）。<br><br>

余談だが、古代から、女は“女”であることに苦しみを感じていたという。奈良の薬師如来に、その証拠が残っているというのだ。人々が健康を祈りに来たというお寺に、「リュウマチが治りますように」、「持病が良くなりますように」というような願いが書かれたお札に混じって、「女でいることを治してください」という1枚が見つかったらしい。（！）。きっと彼女も、ド女だったのだろう。分かるよ、その気持ち。マジしんどいよね……。

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   <title>「別れ」に至らぬ「小さな問題」／チリも積もれば「大問題」へ度★★★★★</title>
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   <published>2009-01-26T03:21:00Z</published>
   <updated>2009-01-28T03:33:02Z</updated>
   
   <summary>92</summary>
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      「最近、彼と、どう？　」
「ん〜、“フツウ”だよ」
「そっか。うちも〜！　」

      


ガールズトーク、終了。（笑）。“長年の恋人アリ”な女同士の恋バナは、この三言で片付いてしまうことも少なくない。お互いが安定した恋愛関係の中にいるので、特に話すべき問題もなく、恋バナにすら、ならないのだ。（笑）。「でもさ、それって、幸せなことだよね。恋愛が上手くいってるってことだよね」とお互い、余裕の微笑みを浮かべながら言い合っていても、実は、誰かに相談するまでもない“小さな問題”なら、それぞれに色々と抱えていたりする。


たとえば、恋人と付き合って3年になる女友達S（29）は、「別に、もう慣れたんだけどさ、」と前置きしてからこう言った。


「彼って、仕事が終わった後、そのまま家に帰って寝ちゃうことがあるの。私に電話もメールも一切ナシで！　付き合っているのに丸一日連絡を取り合わないって、私にとっては考えられないことなんだけど、彼は平気みたい。でもまぁ、付き合って長いし、信頼関係もしっかりしてるから、私も別に、電話がないからって彼が浮気しているとも思わない。だから、いいっちゃいいんだけど、連絡がないのが二日とか続くとちょっとねぇ。“うちら合わないのかなぁ”って思う時もあるよ」。


そして、恋人と同棲して2年が経った頃の私も、「だから、どうするってわけじゃないんだけどさ、」と前置きしてからこう言っていた。


「私って、音楽依存で、寝るまでズーッと同じ曲を永遠にリピートして聴いてたりするの。彼って、テレビ依存で、寝るまでズーッとテレビをつけっ放しなの。一緒に住んでても、私はリビング、彼はベッドルームにいて、お互いの音がウルサイって言い合いながら、あいだのドアをピタリと閉めてる。いつも同じ行動をしてなきゃいけないってわけじゃないけど、これが数日間続くと、ちょっとねぇ。“うちら合わないのかなぁ”って思う時もあるよ」。


それぞれの“小さな問題”をシェアした私たちは、お互いに、「何それ！　ありえない！　」なんて声を荒げることはしない。だって、むしろこれは、ふたりの違う人間が、男女が、付き合っていく中で十分に、「ありえる！　」ことだからだ。Sの場合は、愛情表現のズレ。私の場合は、一緒にいる空間のズレ。男が悪いわけでもなければ、自分が悪いわけでもないし、それだけの理由で「別れた方がいい」なんてお互いに思いもしない。ただ、他のカップルも自分たちと同じように“小さな問題”は抱えているんだ、という事実にちょっぴり安心するだけだ。やっぱり自分の恋愛は“フツウ”に上手くいっているんだ、と……。
しかし、恋人との、日々の“フツウ”の生活の中でふと感じる、“うちら合わないのかなぁ”という小さなズレは、気付かない内にどんどん、心の中に蓄積されてゆく。そしてそれは、自分の中だけでなく、相手の中にも…。そう、ふたりの関係の中に、小さな小さなズレが少しずつ、積もってゆく。一見上手くいっていそうな関係の中での、“だけど、何かが違う”という直感のようなものは、ほとんどの場合、お互いが感じているように思う。


ただ、皮肉なのは、それを感じるタイミングにも、ズレがある、ということ。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜つづく＞


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   <title>対極同士の惹かれ合い／憧れゆえの自己嫌悪度★★★★☆</title>
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   <published>2009-01-15T07:10:05Z</published>
   <updated>2009-01-27T09:01:48Z</updated>
   
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://gla.tv/blog/lily/">
      　 
 　“うまくいっている”と
 　思っていた恋愛関係の歯車は、
 　どこで、ズレて、ゆくのだろう。
      　男と女が恋に落ち、恋人同士となり、手を繋ぎ、一緒にいる。出会うまで別々に生きてきた他人同士、その中で、お互いの違いをたくさん発見する。それがとても魅力的に思えたり、耐えられないと怒ったり、違うふたりが一緒にいるための心地よい関係をつくるためにケンカもしたりして、恋人たちは、絆を、深めてゆく。
　ふたりにとって居心地の良い空間が一度できあがると、一気に、一緒にいるのが楽になる。お互い以外の人間と会うことすら面倒に感じてしまうくらい、恋人の隣が、自分の居場所になる。恋人が、ホームになる。元恋人と私も、ふたりでつくった空間の中で、それぞれの5年7カ月を、共に、過ごしていた。日々は心地よく、幸せだった。しかし、そんな暖かなふたりだけの家は、少しずつ少しずつ、ミシリミシリと傾き始め、去年の秋に、崩れ去った。今は、それぞれが別々の人生を歩いている。
　

　もともと私たちは、対極だからこそ惹かれ合っていた。子供の頃から私は、自分とは正反対のタイプの男に惚れる。人前に立つ、目立ちたがり屋の男に興味はなく、人見知りをするくらいシャイで、自分のことを必要以上に喋ったりしない、クールな男が好み。“オレ、自分にそんなに興味ない。というか、そこまで深く考えたことないかな”みたいな男。（AB型に多い）。その裏を返せば、私は、“自分のことが大好きで、日々、自己分析をしながら人生について考えまくっている自分（A型）が、大嫌い”なんだと思う。自分のことが、大好きすぎて、大っ嫌い！　矛盾しているようだけど、本当なのだ。だから、正反対の人間に惚れる。誰もが心に抱く“ないものねだり”からくるものなのかもしれないけれど、自分にはないものを持った人間に、どうしようもなく憧れる。　


　　
　私が21、彼が20の春に出会い、私たちはお互いの20代を、半分以上一緒に過ごした。出会った頃は学生だった私は、フリーランスの物書きになり、フリーターだった彼は、会社員になった。朝早く起きて、出勤し、夜遅くに帰ってくる彼と、夕方に起きて、深夜に原稿を書いて、朝寝る私。一緒に住んだ最後の2年間は、常に真逆のタイムスケジュールで、それぞれが必死に仕事をしていた。「いっぱい本を出して、すごいね」って彼は私に言ってくれたけれど、私はいつも「会社員として社会で働けて、すごいね」って彼に言っていた。「サラリーマンは苦労も多いと思うけど、それを背負いながら毎朝出かけていくあなたの背中は、好きな時間にグータラ起きて仕事する私には、すごく眩しくみえるの」と。　
　本心から、私は毎朝そう思っていた。OLをしている女友達にも、「マジで？　意外…」と言われるけれど、私には、自分の意思でフリーの道を選びながらも、どこか社会のシステムにうまく馴染めなかったというコンプレックスのようなものがある。私は、自己が強すぎて、ワガママすぎて、納得のいかないルールには意地でも従えない。そんなんじゃ、会社という組織の中で浮いてしまう。学校という組織の中で苦労した私は、早い時期から、自分が会社員として働けないことが分かっていた。だから必死になって、自分のやりたいことで稼げるようにと、学生時代から努力してきたわけなのだけど…。それをそばで見てきた彼はいつも、「夢をかなえているんだから、すごいよ。オレも、夢が見つかったらよかったのになぁ」なんて、言っていた。

　
　
私たちは、お互いに、憧れていた。自分とは違う相手のことを好きになればなるほどに、なんでだろう、私たちは、お互いに、自分のことが少しずつ嫌いになっていたようにも思う。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜つづく＞

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   <title>「俺に、黙って、ついてこい！　」／嫌です！　度★★★☆☆</title>
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   <published>2008-12-22T07:45:48Z</published>
   <updated>2008-12-26T03:26:46Z</updated>
   
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「俺に、黙って、ついてこい！　」

　
　
　　“男らしい台詞”トップ3にランクインするだろうこの台詞を、何人かの男たちに言われたことがある。男尊女卑の匂うもの全てに鳥肌を立てながらも、内心は、男に“男らしさ”を求めている私だ。そこで、胸キュンし、「はい。ついていきます！　」と可愛く微笑んだって良かったはずだ。それなのに、私は毎回、口からのため息と嘲笑いの鼻息とが混じった、生ぬるい空気を、男たちの顔に吹きかけてしまってきた。なんつーか、突発的に。（涙）。

      <![CDATA[　だって、とても残念なことに、その男たちは私よりも頼りないタイプだった。そんな彼らに黙ってついていった先にあるだろう未来は、不安すぎた。そしてもっと悲しいことに、彼らが私に黙ってついてきた方がまだ、安定した未来があることは明確だった。私の微妙な反応の前にハテナ顔をする男たちに、私は言った。

　　
　「絶対に、嫌！　」　
　


　ハッキリ言いながらも、これでも私は男たちのプライドをちょっとは守ってあげなくちゃと、これに続く言葉は呑み込んだ。“それを言うならむしろ、私に、黙って、ついてこい！”。（号泣）。というか、これ、もし言ってしまえば、私も自分自身に、超凹む……。

　
　だから私は、この台詞をくれた男とは、付き合わなかった。自分とは合わないと、一瞬で分かったからだ。

　男に求める“男らしさ”は人それぞれだと思うけれど、私が求める“男らしさ”とは、正しく素早い、決断力＆行動力。それを持っている男なら、是非とも、黙って、ついてゆきたいものだ。ふたりの幸せな未来への道を切り開いてゆく、頼もしい男にリードされながら人生を歩くなんて、最高に楽チンで、何年経っても穏やかな笑顔が絶えなそうな顔には、皺もできにくそうだ。決断力と行動力がある上に、アンチエイジング効果までもたらしてくれる男なんて、最高じゃないか！

　　
　――と、思いながらも、やっぱり、そうとも言い切れない。（でました、矛盾）。決断力＆行動力を兼ね揃えた“男らしい男”に、この台詞が隠されたプロポーズの言葉を受けた、LA在住の女友達M（26）は、首を思いっきり横に振ったという。当時Mの恋人だった男は、彼女にこう言った。

　「俺と結婚してくれたら、マリブにスタジオ付きの豪邸を買ってあげる。エンゲージリングは、ハリー・ウィンストン。ウエディングドレスは、ヴェラ・ウォン。君を幸せにするものなら、何でも与えてあげる。だから俺と、結婚してくれ！　」

　 
 
　この“世の中の女たちが夢を見る、男らしい台詞”がキッカケとなり、Mに、結婚してもらえなかったどころか、キッパリ振られてしまった男は、さぞ、驚いたことだろう。世の中の“女の子らしい”女たちだって、ビックリだ！　でも私は、「マリブも、ハリーも、ヴェラも、全然私のテイストじゃない。彼は私を、まったく分かっていない。それなのに、彼の一方的な決断と行動で、私を支配しようとしてる！　絶対に嫌！　私は、モノより、愛と自由が欲しい！　」と言ったMに大大大共感した。「それ、マジ分かる！　」を連呼しながら私が彼女に抱きついたのは、言うまでもない。（ちなみにMは、ここgla.tvで連載をしてるマイガール、Aska.Mよ♪　→<a href="http://gla.tv/blog/nwilder/">http://gla.tv/blog/nwilder/</a>  ここもチェック！　）

　　
　男がどんなに頼りがいのある成功者だろうが、黙ってついてゆくなんて、やっぱり、窮屈すぎるのだ。男の経済力と決断力、行動力によって、“私らしさ”を100％、“彼らしさ”に塗り替えられてしまったら、人生を歩く楽しみは、激減する。これは、すべての女にとってというわけじゃない。私やMのような“自由でいたい女”たちにとっては、だ。私たちは、力のある男に100％支配されることを、実は何よりも恐れている。がむしゃらに仕事をして、経済的な自立をモットーに掲げているのだって、そのためでもある。精神的にはどっぷりと男に染まりやすい恋愛体質だからこそ、経済的に自立することで、惚れた男にうっかり支配させてしまいそうになる“自分の自由”を守ろうと、私たちは、めっちゃ必死。ステレオタイプはいけない、と思いながらもついつい、私が「金持ち男は嫌い」だと言い切ってしまっていたのも、それが何より怖かったからだ。自由を奪われるくらいなら、男は、頼りないくらいが丁度いいのかもしれないって、私は思っていた。

　 
　　
　でも、だからといって、男に黙ってついてこられるのも、絶対に嫌！　私がリーダーなんて、なんかヤダ！　私の前の恋人だって、女の私に黙ってついていかなきゃいけないような人生、絶対に嫌だと言っていた。「お前がいくら稼ごうと、俺がお前を養いたい！　」。私は彼の、そんな男気が好きだった。（逆を言えば、ヒモ体質な男とは私は絶対に付き合わない）。でも同時に、私のキャリアが軌道に乗れば乗るほどに、彼が自分で背負っているハードルを上げていってしまうことに、男が心地よく愛せない女になってゆく自分に、罪悪感のようなものを感じ始めてしまった。だから私は、無意識の内にも、彼を立てようと、頑張りまくっていた。彼のために、自分のために、ふたりのために……。でも、それが少しずつ、でも確実に、私たちの関係にズレをつくっていった。
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   <title>男と女が肩を並べて歩いたら…／男女が逆転？　度★★★☆☆</title>
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   <published>2008-12-15T13:50:21Z</published>
   <updated>2008-12-26T03:26:37Z</updated>
   
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      　幼稚園時代の私のカリスマは、正義の味方のヒーロー『宇宙刑事シャイダー』で、男の子たちと“戦いごっこ”をして遊んでいた。遊び中に小学生の男子に自転車で弾かれても、すぐに起き上がり、その自転車を思いっきりキックするような、5歳児だった。（そこで泣けば、大人たちに可愛がってもらえたものを……）。
      　小学生時代の私の宝物は、マニュキアだった。女友達から10歳のバースデープレゼントに貰った、サンリオのキャラクターが描かれた薄いピンクのマニュキアを塗り、乾かしながら、『りぼん』を読んで、漫画“ハンサムな彼女”（吉住わたる著）の中に時々でてくるラブシーンに、“キャー！　キスする時って、男が女の耳に手を当てるんだ！　”と大興奮していた。
　そんな私は、マニュキアを塗った爪で男の耳に手を当ててキスをしながら、男まさりな仕事量をこなす、男らしい大人の女へと成長した。

　　
　生まれた時から、すべての人の中に共存する、“男”の部分と“女”の部分。それは女だけでなく、男の中にも共存している。特に最近は、“女”の部分を強く持った男が多く、そんな彼らは“優男（ヤサオ）”と呼ばれている。で、実際、女の母性本能をくすぐりまくる彼らは、女にモテている。
　その背景にあるのは、“男”の部分を強く持った女たちの出現。時代の流れと共に、女たちが、男の後ろを三歩下がって歩くのをやめた途端、男は弱く、女は強くなっていった。いや、違う。男と肩を並べて歩くことが許された途端、女たちはその本来の強さを発揮し始めただけかも。そこに、おばあちゃんやお母さんたち、前の世代が“女だから”という理由でいろんなことを我慢してきた“過去の怒り”のようなパワーが上乗せされ、「女だって仕事していいじゃねぇか！　」、「女だからって舐めんなよ！　」パワーが炸裂。その“男らしさ”で本物の男たちのプライドをキックし、弱らせてしまっているのかも……。（私は、そんな感じだった。歴代の恋人も、男友達も、私と語ると、何故か弱る……）。
　もしかしたら、現代の男たちは、おじいちゃんやお父さんたち、前の世代が“男だから”という理由でいろんなことを我慢してきた“過去の悲しみ”のようなものを持っていて、「男だって就職しないで夢を追ってもいいじゃないか」、「男だって泣いてもいいじゃないか」などと、無意識の内にも思っているのかもしれない。だって、女よりも女らしい男は、今、とても多い。（というか、私より女らしい男が多いと、私は感じる）。
　しかし、そんな男の中でだって燃えている！　「女の、上に立ちたい！　」という本能のような男心が。私のような男らしい女の中でも、「男に、上にいて欲しい！　」という女心が悲鳴をあげているのと、同じように……。

　
　あぁ、男女平等って、難しい！！

　　
　私は、男らしさ、女らしさという言葉が嫌いだし、性別なんて関係ないじゃんって思っている。男だって悲しかったら泣いていいし、女だってガンガン仕事していいし、それぞれが自分のしたいことをすればいいと思っている。だけど、それなのに、求めてしまうのだ。男たちが女の中に“女らしさ”を求めることに、イライラしているというのに、自分だって求めてしまう。

　
　　
　男の中に“男らしさ”を……。



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   <title>大志を抱く女たち／男のロマン度★★★☆☆</title>
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   <published>2008-12-07T15:08:50Z</published>
   <updated>2008-12-15T03:12:19Z</updated>
   
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      　2008年、夏が近づいてきた頃。私は女友達A（29）と、深夜の六本木にて、お互いの野望について語り合っていた。待ち合わせしたTSUTAYAで買い込んだ本や写真集が入った重たいバッグを左手に、ヒンヤリと冷たいスタバのアイスカフェラテを右手に、乃木坂をゆっくりとのぼりながら。
      <![CDATA[<br>「あぁ〜！　ここに住めるような“大人”になりてぇ〜！　それも、“自力”で、住んでみてぇ〜！　」

　　
　ゴージャスにそびえ立つ六本木ヒルズレジデンスを見上げながら、Aがちょっといたずらな顔をして、でもマジな声で、言った。私はカフェラテをストローで啜ってから、IT業界でのキャリア絶好調なＡを見つめながら言った。
　「分かる。ヒルズに住みたいっていうより、それが象徴する“成功”でしょ？　欲しいのは。成金になりたいってよりも、欲しいものを自分の実力で手に入れる、“大人”でしょ？　なりたいのは。
　ここに住んでる女友達、何人かいるけど、家賃を全額自分で払って住んでる女友達はまだいない。その1人目になってよ、ハニー。そしたらあんた、かっこよすぎっしょ！　友達として、同じ女として、マジ痺れるわ！　」
　「頑張ちゃおっかな〜！　」とベージュの口紅にゴールドがかったグロスが重ねられた艶やかな唇を少しとがらせてから、Ａは、はぁ、とため息をついて、続ける。
　「最近の私って、仕事もそうだけど、朝から新聞広げて経済の動きをチェックしながらコーヒー飲んで、“女”ってより、まるで“お父さん”みたいだからなぁ。（苦笑）でも“お父さん”な私は、もうすぐ海外転勤だからさ〜。てか、リリこそ自力でここ住んでよ！　」
　ストローについて落ちちゃった、自分のピンクベージュのリップグロスを親指でこすりながら、私も首を振った。
　「う〜ん。私は、金ってよりも自分が書きたいものを自由に書いてきたいし、ヒルズは無理っしょ。ま、もちろんプロとしてやってる以上、ビジネスも大事だし金は稼ぎたいけど、家賃100万以上のとこに住めるほどの大金は求めてないかな〜。それに、私が狙ってるのは、モダンでクールな高級マンションじゃなくて、アンティークっぽい雰囲気のある中古マンション。古くて広いやつ買って自分好みにリフォームして、ごちゃごちゃしたあったかい感じの部屋で暮らしたいんだよね〜」
　「あ〜リリっぽい、リリっぽい」とＡは笑いながら、「私はやっぱ、マンションより一軒家が欲しいな〜。てか、不動産って、マジ、好みでまくるよね〜。その人が出るっていうか！　」と言って、今度は私が「Ａらしい、Ａらしい」と笑った。
　「不動産はやっぱ夢っしょ〜！」なんつってふたりでガハガハ笑いながら乃木坂をのぼり切り、グランドハイアットを右に曲がった頃、私たちは何故かふと同時に、落ち込んだ。　
　
　
　さっきの大声からは想像もつかないような、コソコソ声で、Ａが呟いた。　
　
　
　「ねぇ、これって、ガールズトークってより、メンズトークじゃね？　（汗）
　語ってるのって、“女のロマンス”じゃなくて“男のロマン”じゃね？　（涙）」

　同じことに凹んでいたＡの存在にちょっとホッとしながら、私もボソッと、「あ、それ、言っちゃった？　（苦笑）」。さっきよりも声が小さくなったＡが、「ねぇ、うちらより“男らしい男”って、同世代でいるの？　会ったことないんだけど」と続けたので、私は苦笑いしながら答えた。
　「いや、少数だけど、いるっちゃいるよ。でも、合わないんだ、これが。お互い、向上心ありまくる男VS女同士、バチバチになっちゃうの。ほら、そういう男って女を“支配したい欲”が強いし、うちらみたいな女のこと敵視してる場合も多いっていうか……」
　「うんうん」と頷きながらＡも続ける。
　「年上には、いっぱいいるんだよね。優秀なビジネスマンとか、いっぱいね。でも、“ヤリたい！　”って本能で発情できるような人が、なかなかいないんだ、これがまた。もちろんセクシーな成功者はいっぱいいるんだけど、モテまくる彼らの中から“誠実”な男を見つけるのはもう、超困難だしね……」　
　
　
はぁ、と大きなため息をついて、私は言った。　
　
　
　「向上心があるのはいいことでも、その裏にあるデカイ欲望って、どうなのって思うし、私の男らしい野心は、私が愛する男を焦らせてしまう。だからこんな男のロマンを語るメンズトーク、彼には聞かせられないし、なんか、自分の欲に罪悪感さえ感じちゃう……。
　こんな自分が、たまに、大嫌いになる……。頑張れば頑張るほど、男に愛されにくい女になっていくこのジレンマ、一体なんなの」

　そして私は遂に、大志を抱く女が一番口にしてはいけない台詞をポロッとこぼしてしまった。　
　
　
「いっそ、男に生まれればよかった……」
「…………」　
　
　
　Ａが無言のまま、右手をあげて止めたタクシーに、私も無言で乗り込んだ。]]>
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   <title>仕事依存／“ド男”度★★★★★</title>
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   <published>2008-12-01T02:44:45Z</published>
   <updated>2008-12-15T03:12:47Z</updated>
   
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      　精神的に、男がいないと生きていけない自分が大嫌いだ！　
　経済的には、男がいなくっても生きていけるようになろう。
      <![CDATA[　　
　
　私がそう決心したのは、初愛の男に振られ、人生初の大失恋をした、18の夏。自分の“超”が付くほどの恋愛体質と男への精神的依存に、18にして既に、私の心はげっそりと疲れ果てた。“運命の男との幸せな結婚”という他力本願な夢を追うことが、物凄く怖くなった。そこで、私が選んだのは、そう。仕事依存！　男は私を裏切るし、私も男を裏切るが、私は自分を裏切らない。やっぱ、これだ！　自己実現！　夢をかなえて、かなえた夢で、食っていく！　失恋の涙を流しながら、私はその怒りと悔しさを、パワーに変えた。

　
　
　『男なんかの手に、私の未来の幸せすべてを委ねて、たまるもんか！　』
（解釈：愛してたのに、結婚したかったのに、永遠を夢みてたのに、てめーよくも私を振りやがったな！　てめーが私を幸せにする気がないなら、私が自分で自分のことを幸せにしてやるわっ！　今に見てろ！　）

　
　それから27歳になる今に至るまで、私はみっちり隙なく恋愛しながらも、経済的自立を一番に目指してきた。それはもうがむしゃらに夢を追い、その夢を実現させてからも向上心を持って、頑張りまくってきた。その甲斐あって、私はどうやら、立派な“男”に成長したみたい……。（涙）。

　
　
<img src="/blog/lily/images/separator.gif" width="20" height="4" id="sprt" /><br />
　


　「ねぇ、リリ、遊ぼうよー。仕事、落ち着いた？　」と可愛い声で電話をくれる女友達に、私はいつも掠れた低い声で、こう答えている。「あー、あと最低でも１カ月は、もう締め切りでいっぱいいっぱいなんだ。来月、落ち着いたら連絡するわ。ほんと、私も会いたいんだけど、忙しくって、ごめんね、ハニー」。

　　
　
　「ねぇ、リリ、私、次の更新で引っ越すか迷ってるんだ。だって、もしかしたら私、来年結婚するかもしれないし。そしたら彼がマンション買うだろうから、今私が払う更新料もったいないじゃない？　リリは？　引っ越しとか考えてる？　」と女友達に質問された時は、私はタバコに火をつけながらこう答えた。
　「あー、引っ越しっていうか、来年か再来年、マンション買おうと思ってる。頭金も貯まったし」。
　「え？　リリが買うの？　」と、目をパチパチさせて驚く女友達に、私は言い切った。
　「そうだよ。ハニーの彼が買うのと同じだよ。都内にマンション買うって、私の仕事へのモチベーションのひとつだし。だから私、金持ち男って苦手なの。私が自分の力で手に入れることに“人生の楽しみ”を感じているマンションなり車なりを、男にポンッと買い与えられることほど、迷惑なことってないじゃん！　」。
　そんな私に女友達は、ポカンと小さく開けた口で「マジで…？」と呟き、こう続けた。

　　
　
　
　「ぜんっぜん、共感できない！　（爆）」

　　
　
　
　そして、「だって私、そういうの全部、男に買ってもらいたいもん！　」と逆に言い切った。女友達のストレートパンチに私も思わず吹き出し、親友なのに正反対のタイプの私たちがおかしくって、「あー！　うける！　うちらって全然ちげー！　だから相性いいんだろうね！　ひぃー、まさかの、ま逆の、価値観だ！　腹いてぇー」と二人で笑い転げた。

　　
　
　彼女だけでなく、私の女友達の中の“女の子っぽい”女たちは私のことを、口を揃えて、こう絶賛してくれる。

　　
　
　「ほんっと、リリって“ド男”だよね！　リリ、性別は女だけど、あんたより男らしい男に、私、会ったことないよ。マジ、私と結婚して欲しいくらい！　」

　　
　
　「マジー？　でも私、女、選ぶよ？　」なんて、私はこれまた典型的な“ウザいモテ男”らしい台詞をぶっ放し（狙っているわけでなく、これ、本音）、女友達を不本意ながらも、「やべぇ、リリが男だったら今、惚れたわ?」と痺れさせてきた。（苦笑）。
　そんな“ド男”自分も、まぁまぁ好きだけど、私はだんだん、自分のあまりの男らしさが怖くなってきた。だって、確かに私には“ド男”の部分もあるけれどそれと同時に、男に、恋愛に、結婚に、誰より大きな夢をみる、“ド女”でもあるから。

　
　
　18の私が経済的自立を目指そうと決意したその心の中には、“将来、魂で惚れた男が、もし万が一、どうしようもなく貧乏でも、愛を理由に結婚できるように”、という狙いがあった。金なんかを理由に運命の男と結婚できないのは、絶対に嫌だ。でも私は、貧乏になるのも絶対に嫌だ。「愛があれば貧乏でもいい」とは、残念なことにどうしても言えない私が、「恋愛＝結婚」を可能にする唯一の道が、自分がいっぱい稼ぐことだったのだ。
　「私はそんなに稼げないから、稼いでいる男に守られて生きていきたいの」と言う“女の子っぽい”女友達よりも、究極の愛を求めているという点で、私はめちゃくちゃロマンチストで、嫌になるくらい“ド女”なのだ。

　　
　　
　でもさぁ、だからってさぁ、

　　
　男と愛し合いたい一心で頑張ってきた結果、
　自分が、男になって、どうすんだよ……。

　　
　
　男らしい私に女は痺れてくれるけど、
　男はどんどん、引いてゆく始末……。

　　
　本末転倒、マックスである。（号泣）。
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   <title>恋愛依存／孤独度★★★★★</title>
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   <published>2008-11-13T10:50:47Z</published>
   <updated>2008-11-17T05:41:57Z</updated>
   
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://gla.tv/blog/lily/">
      <![CDATA[　 一人ぼっちになる恐怖はとてつもなく大きくて、その先にある孤独を想像するだけで、私は悲鳴をあげてしまいそうだった。それに比べたら、疑問が芽生えてしまった心を無視することの方がよっぽど楽だった。だから私は、自分の心ではなく日記帳やパソコンと、向かい合った。心と文章のあいだに、タバコの煙をくゆらせながら、ごまかしたい気持ちをもっともらしい言葉へと変換していった。<br><br>　　『100％自分と合う人なんていないんだから、合わない部分をそのままに受け入れることが“愛”なんだ。この人だって決意して、腹をくくってありのままを愛することが“永遠”なんだ』。

]]>
      <![CDATA[<br>　そう書いてみると、私の心は落ち着いた。“そうだよ。私が、TRUE ROMANCEに夢を見すぎているだけで、現実なんてそんなもの。みんなそうやって愛し合ってるんだよ。大丈夫。ここに愛があるのは事実だし、今の彼こそが私の運命の男。大丈夫。私はもう、一人ぼっちになんてならないんだ”って思えたから。自分をそう思い込ませることに、成功したから。
　――私は元カレの時も、元々カレの時も、初愛のカレの時も、“書く”という歪んだ方法を使うことで、私は恋愛中の男をまっすぐに愛してきた。今まで私がしてきた、３つの真剣な恋愛の中で、運命を信じなかった恋は、永遠を願わなかった愛は、結婚を考えなかった関係は、1度もない。
　だけどすべての恋は、1年、2年、5年半と、それぞれ続いた後で突然、泡がパチンと弾けるようにして一瞬で終わった。とても残酷で、皮肉なことだと思うけれど、お互いにどっぷりと依存し合った関係があっけなく終わるのは、どちらかが依存の対象を変えたとき……。依存体質である私の選ぶ男はみんな私と同じように、一人ぼっちになることに対して怯えていたように思う。愛に飢えた者同士でなくちゃ、持てあましてしまう寂しさを埋め合うことができないから。ただ、求めている愛の大きさの相性は良くとも、依存する者同士だからこその問題がある。<br>
　恋愛が終わったあとも、ずっと、別れることができない。
　一人になるのが怖くて、終わっていることに気づけない。<br>
　孤独に対する恐怖心が強すぎて、自分の気持ちの変化さえ無視してしまう。安定した関係にどっぷりと身を浸すことの安心感を、そしてそれをくれる男を、愛しすぎて、その関係が上手くいっていないことさえ、許してしまう。


　終わっていることに初めて気づくのは、他の誰かに惚れた時。
　別れることができるのは別の誰かに、依存の対象を移した時。<br><br>　初愛のカレに「好きな女ができた」と言われた時、なんて卑怯なことをするんだろう、と私は男を恨んだ。元々カレに「好きな男ができた」と言った時、私はそんな卑怯な真似をしてしまった自分を許すことができず、振られた時より辛かった。自分にどっぷりと依存することを許しておいて突然、「もうダメ。さよなら」なんて、残酷すぎる。自分を愛してくれる男を“本気の浮気”で裏切ることは、私のトラウマとなった。
　「傷つけられるより、傷つける方が怖い」と言う私に、「それは綺麗ごと」だという人もいるけれど、結局のところ、大事な人を傷つけた自分を許せずに、今以上に自分を嫌いになってしまうことが、私は怖いのかもしれない。それなのにそんな酷いことができてしまったのは、私が何よりも恐れているのは、傷つけることよりも、傷つけられることよりも、心の中に持て余す愛情と寂しさをぶつける対象としての、“男”が途切れてしまうこと。<br>
　ズルいよね。結局、自分しか愛していなかったのかな…。
　5歳から、3日以上、“好きな男”を切らしたことがない。
　ダサいよね。精神的に、自分の足じゃ、立てないんだ…。<br>
　この、生まれつきの超恋愛体質こそ、自分の一番嫌いなところだった。少女時代に感じていた、母と父がいつまでも“男と女”であることに対する絶望と孤独が、私の“男を求めまくる体質”に油を注ぎ、私は、男がいないと生きていけない女になってしまった。両想い、片想いにかかわらず、“好きな男”がいないと私は、生きている実感すら得ることができないの。だから私はいつの間にか、本当には惚れていないのに、こいつが好きだ、これが恋だ、と自分を思い込ませることが上手な、マインドコントロールのプロになってしまったんだと思う。
　自分で自分を洗脳するのはいいとしても、自分自身がすっかり洗脳されちゃっているものだから、知らず知らずの内に、私は男も一緒に、洗脳してしまう。運命という幻を、一緒にみせてしまい、運命の女として私を愛させてしまい、「やっぱり違った」と突然捨てるなんて、最低じゃないか。そうやって大事な人を傷つけてしまう、自分のこの弱っちい恋愛依存体質が、自分が、私は許せなかった。他人よりも自分に“ド”スパルタな私は、そんな自分は決して許してはいけないと思っていた。
　恋愛に正義は通用しない。恋愛に筋は通らない。そんなこと、頭では分かってる。でも、この世界の中で私が一番好きな、人間にこそ、男にこそ、恋愛にこそ、私は正義を貫きたくて、でも貫けなくて、私はとても苦しんでいた。だって、結局それって、自分しか愛せていない証拠なんだもの。<br><br> 一人ぼっちが嫌でたまらないのに、
他人を自分以上に愛せないなんて、
私を孤独のドン底に、突き落とす。]]>
   </content>
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   <title>依存体質／病気度★★★☆☆</title>
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   <published>2008-11-07T01:53:18Z</published>
   <updated>2008-11-07T03:09:35Z</updated>
   
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      自分の本当の気持ちが、
見えなくなることがある。


自分が何をどう感じているのか。
何をどうしたいのか。
何を一番に、求めているのか。


いつだってきちんと心の声に耳を澄まして、すべてを把握しておきたいと思っているのにも関わらず、それから逃げるようにして、音楽で耳を塞いでしまう癖が、私にはある。



      <![CDATA[クラブに行って爆音のヒップホップの中で踊り、2杯のレッドアイと8本のタバコの煙で現実を曇らせて、心の中で絡み合った複雑な感情を麻痺させる。そして、音楽とアルコールとニコチンで、心にほんのりと麻酔が効いてきたところで、私は家に帰る。部屋のステレオからR&Bを流しながら、その想いを文章に直すために。
実際に起きたことをそのままに書きながらも、自分の頭の中にある“理想”というフィルターを通して生まれた日記やエッセイは、いつだってどこかフィクションだ。こう思いたい、という頭の中にある切実な願いを現実にふんわりと乗せて言葉にすることで、私は今まで何度も何度も、自分の心の声を加工してきた。そうするしかなかった。だって、それとまっすぐに向き合ってしまえば、私は壊れてしまっただろうから。
<img src="/blog/lily/images/separator.gif" width="20" height="4" id="sprt" /><br />
正直に書いてしまうことがとても怖いけれど、本当の私は結局、自分で認めたくないくらい弱くて脆い人間なんだと思う。幼い頃からそのことに気づいていたからこそ、私は、自分の弱さをカバーできるだけの器用さを身につけた。本当はとても弱い私が、強く生きることができているのは、たぶんそれ。いろんなモノに、ヒトに、どっぷりと依存することで、私は自分の心の声を少しずつごまかしながら、日々をハッピーに生きているんだと思う。きっと、みんな多かれ少なかれそうだとは思うけれど、私は完全なる依存体質で、時々、そんな自分が死ぬほど嫌になる。


「迷いがあるなら、とりあえず1人になって考えてみなよ」


今まで、付き合っている男との関係に、自分の気持ちに、疑問を抱いてしまっていることを相談するたびに、私は女友達からそう言われてきた。元カレの時も、元々カレの時も、数人の女友達の口から出たひとつの台詞。同じように迷っている女友達に、私が言ったこともある。だって、正論だもの。ひとりの男と一緒にいることに、とても安定した関係に、どっぷりと依存しすぎて自分の気持ちが見えなくなった時は、一度離れてみるしかないのだから。でも、私にはそれがどうしても、できなかった……。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜つづく＞
]]>
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   <title>女を震撼させる男／恋愛に疲れ、結婚に憧れる瞬間度★★★★★</title>
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   <published>2008-07-25T02:06:32Z</published>
   <updated>2008-11-07T02:03:30Z</updated>
   
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      　結婚願望が上昇するのはなにも、20代後半に限らない。むしろ、20代後半になって恋愛願望が下降する場合も少なくはないし、そのタイミングには個人差がある。ただ、もう結婚しちゃいたい、と猛烈に思う瞬間というのは、年齢に関係なく存在する。男に、振り回されまくり、恋愛というものに心底失望した瞬間だ。
      <![CDATA[　あれはまだ私が10代だった頃、大勢の女たちが経験するように私もまた、恋をしていた。出会いたてホヤホヤ。うまくいくか、いかないか、まだ分からないけれど、今のところイイ感じ。そんな、胸のドキドキがとまらないファーストステージの真っ最中に、ある事件が起った。
　あれは、暑い夏の日のこと。私は渋谷でキャッチのバイトをしていた。（といっても、怪しい系ではなくて、テレアポなどの派遣バイトに登録しませんか、というキャッチね）。バイトを探していそうな学生風の人をチラチラと探しながらも、意識は完全に、手に握り締めた携帯に。同じくどこかでバイト中の恋相手M（当時19）と、メール交換をし続けながら1日を過ごす、というのがMと出会ってからの日課となったのだ。


「早く会いたいな〜」


勇気を振り絞って打ったメールを送信すること、10分（あー、もー、とてつもなく長く感じた）。Mから、全世界待望の（少なくとも、私にはそう思えた）返信が届いた。


「俺も！　早くバイト終わんねぇかな！」


　その瞬間、視界が、渋谷が、日本が、世界が、瞬く間に規模を広げて輝きまくり、私はこの世に生まれてきて本当に良かったと、すべての人にお礼を言って歩きたい衝動に駆られるくらいの幸福感を得た。そして次の瞬間、焦った。まさか今日会えるとは思っていなかったので、ブラとショーツがバラバラの、どうでもいい日用の下着を身に着けていることに気づいたからだ。当時はまだ実家に住んでいたので、電車で1時間半もかけて着替えに帰るなんて不可能！　（←地元でバイトしたら？という突っ込みはおいといて……）私はその足でセンター街を駆け抜けて、走りながらも「私はバイト6時に終わるよ。何時に会える？」と即効で返信を打ち、109に直行した。目指せ、ピーチジョン！　（あれ？　バイトは？　という突っ込みもおいといて……）


　あぁ！　どれにしよう！　ショッピングの楽しさなんて感じる余裕はなかった。今から私が選ぶこの下着に、この恋の行方がかかっている。少なくとも、ほんの数％は、かかっている！　目がマジになる、とはこういう時の女の目。M好みのブラは何色だろう、ショーツはＴバック派？ノーマル派？　脳みそをフル回転しながら想像し、ほとんど睨むような目で下着を物色しながら、私は店内をうろついた。（怖い）。　そして、選んだものを数点持って、試着室へ。自分の好みも多少は入るが、第一目的はMにいい女だと思ってもらうこと。“よし、これだ！　”今でも忘れもしない、黒いレースのブラ＆ショーツ。会計は5千円代で、ちょっぴり予算オーバーだったけれど、そんなことは言っていられない。日給5千円のアルバイト生活のティーネイジャーLiLyに、下着で「見えないオシャレ」を楽しむための余裕なんてゼロだけど、「大本命の男を落とすためセクシー」には、5千円札を差し出せた。
　店員のお姉さんから、商品を受け取って店をでると、携帯が鳴った。この買い物に集中しすぎて忘れていたが、そうだ、Mに何時に会えるのか、というメールを入れていたのだ。その時間に合わせて、この下着に着替えたり、化粧を直したりしなければならない。メールを開いた瞬間、私は震撼した。


「え？　今日は俺ムリだよ」


どうして。おかしいじゃないか。今すぐ会いたいと、てめーは言っただろう？　バイトが終わるのも待てないくらい、私に会いたそうな雰囲気だっただろう？　どうして。
それまで、『全米が震撼した！』という噂のハリウッド映画を何本か観てきたが、ここまで震撼したのは、初めてだった。私は怒りに震えながらも、男という邪悪な生き物に怯えた。恋愛というものに、心の底から幻滅した。


「もう嫌！　こんな最低な想い、もう二度としたくない！　もう早く最後の男に出会って、さっさと結婚しちゃいたい！」


あぁ、だけど、こんな惨めな私がいつか、男と愛し合い、結婚するなんて、不可能に思えた。109を出て、ほとんど放心状態で渋谷を歩いていた私は、普段は目にも留まらない50代くらいのオバチャンの左手の薬指に、結婚指輪をみつけた。（10代の頃は、何故か同世代にしか目がいかない、この不思議）。私は彼女に、心から憧れた。


「結婚してるなんて、凄すぎる。マジで、羨ましい!!」と、痛烈に。
<!--<table border="0" cellpadding="1" cellspacing="10" bgcolor="#9C9C9C">
<tr><td><font color="#FFFFFF">この秋に発売予定の「おとこのつうしんぼ」シリーズの単行本執筆のためＬｉＬｙさんの連載はしばらくお休みさせていただきます。
ファンのみなさま申し訳ありません。
９月にはパワーアップして連載再開予定です。</font></td></tr>
</table>-->
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   <title>女に生気を吸い取られた男／むしろ生気をお裾分けしよう度★★★☆☆</title>
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   <published>2008-07-17T15:00:00Z</published>
   <updated>2008-09-29T02:36:17Z</updated>
   
   <summary>83</summary>
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      DVは、男が加害者で女が被害者、とは限らない。威張り腐った婆（バア）＆生気を吸い取られた爺（ジイ）カップルを、見かけたことはないだろうか？　私は、ある。長年連れ添った夫婦は顔が似てくる、とはよく言うけれど、その逆もあるんだなぁとそのたびに思う。婆の強気オーラVS.爺の弱気オーラ。婆が威張れば威張るほどに爺がしおれてゆく、この悲しき反比例。何故この優しそうなお爺さんは、見るからにクソババァなこの婆さんを捨てないのだろうか？と思うのだけど、その答えは前回のコラム―神がかった男と離れられない女―の心理状態と同じなのかもしれない。これは立派なDVだ。

      <![CDATA[
「男の子は、女の子に優しくね♪」とは、子供の頃に大人たちの口から何度も耳にする台詞。男子も女子もそれを聞きながら育つ。男の方が女よりも力が強いから、というのが根本にあるのだろう。自分より弱い者に優しくする、というのは絶対だ！　だけど、子供の頃は男子と女子にそう力の差があるとも思えないし、大人になってからだって、現代社会を生きてゆくのに必要なのは、腕力よりも精神力。さて本当に、男より女の方が弱いだろうか？　もし私が男で、ギャル男だったなら、「ちょっ待てよ！　女のが、マジつえーって！」と叫び、もし私がその隣にいるBボーイだったとしたら、「それ、間違いねぇYO！」とギャル男に同意しただろう。だって本当に、女は強い。特に最近、“女であること”のリスクが減りメリットが増えてきた現代において、女は強くなる一方だ。すると、やはり、反比例。元気のない男たちが急増中……。
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この状況は、やばい。私たち世代が老人になる頃、街中が“威張り腐った婆＆生気を吸い取られた爺カップル”で賑わう可能性大なのだ。そんな50年後の巣鴨、想像するだけでオゾマシイ（涙）。「これからは女の時代だわ！」とキャリアを築き、イキイキ輝く私たち現代女だって、“弱っちー男の生気を吸い上げながら威張り腐って天下とってやる！”なんて1ミリたりとも思ってもいない！（号泣）。自分たちと同じくらい、理想を言えば自分たち以上に、強い精神力を持った男を求めているし、そんな男を尊敬し、愛したいと願っている。そして愛し合う中で、溶けるほどに優しくして欲しいし、溶かすほどに優しくしたい！　最近の男たちは元気がないと書いたが、裏を返せば、最近の男たちはとても優しい。男気満々の威張りんぼ男が“粋”とされた時代はとっくに終わり、今は優男（ヤサオ）と呼ばれる男たちがモテる時代。「女の子に優しくね♪」と言い続けられて育ったからか、優男はその名を裏切らない。今、もっと優しくなるべきは、私たち女なのかもしれない。だって、「女の子は弱いから俺が守ってあげよう」と思っていた可愛い男の子たちが、今大人になり、実は最強かもしれない“女のタフさ”にビビッて自信を失くしているケースは少なくないと思うのだ（笑。あ、笑っちゃいけないね……）。

今こそ、「女は、男に優しくね♪」。男は誰より、何より、女に励まされ、女だって、誰より、何より、男に救われる。男に元気がなくて一番困るのは、私たち女なのだ!!　旦那の生気を吸い取って威張り散らした跡が、顔中に刻まれたDVババァになんか、誰もなりたくないはずだ！　愛する男が弱っている時には、むしろ己の生気をお裾分けする勢いで優しくしよう。繊細で脆い男心を、褒めて、励まし、元気をあげよう。そのエネルギーを元に社会の中に居場所を見つけた男は、心に余裕が生まれ、優しさをきちんと返してくれる。お互いへの優しさが対等な関係こそ、理想的だもの。]]>
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   <title>神がかった男／ボランティアの必要なし！　度★★★★★</title>
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   <published>2008-07-14T06:03:11Z</published>
   <updated>2008-09-29T02:38:06Z</updated>
   
   <summary>82</summary>
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      「彼に言いたいことがあっても、喧嘩になるのが面倒臭いから、ついつい言葉を飲み込んじゃうんだー」

という女友達は少なくない。分からなくもないけれど、うーん、やっぱり分からない。
「言いたいことを飲み込んでたら、おなかに溜まって、苦しくならない？」　
彼女たちは、首をそろえて、前に振る。

      <![CDATA[「なるよー。でね、いろいろ溜めてると、小さなことが積もりに積もって、何を言いたかったのか忘れちゃうのよ。だから、理由の分からないかたまりができて、おなかが重たい感じ」
うーん、やっぱりそれって、ヘルシーじゃない。例えるならばそれ、感情と言論の便秘。
「相手は上司じゃなくて恋人なんだから、おなか溜めずにその都度、言いたいことをハッキリ言った方がいいよ！　」
すると今度は、彼女たちは、首をそろえて、横に振る。
「それができないんだよ。彼の機嫌を損ねたら、面倒臭いことになるから」
うえー、やっぱりその関係、何かがおかしい！　
<img src="/blog/lily/images/separator.gif" width="20" height="4" id="sprt" /><br />
彼の機嫌が悪くなる。「それが?」である。2人の人間が一緒に生きてゆく中で、そりゃあ、お互いがお互いの言動に機嫌を損ねることはあるだろう。あって当たり前。“常に2人共、上機嫌！喧嘩しらずのハッピーカップル！”なんて、逆に胡散臭くて気持ち悪い。それなのに彼女たちは、彼の機嫌が悪くなり喧嘩が始めることを、恐れているようにさえ見える。その理由はさまざまだ。

1.「より惚れている方の弱みなのかも。喧嘩になって、彼に別れを切り出されるのが怖いの」　
2.「彼に口で勝てないんだよ。だからいつも喧嘩になると、決まって私が落ち込んで終わる。それが嫌だから、喧嘩を避けてるの」
3.「彼、興奮すると暴力ふるうから……（!!）」

いや、その理由はさまざまなようで、大きな共通点がある。1は心で、2は口で、3は体で、“2人のものであるはず関係”を男に支配されているのだ。3は、一番分かりやすいDV。犯罪であり、どんな理由があっても許されることではない。（女に手をあげることでしか自分の強さを示せない男ほどに、弱いやつはいない！）だけど実は、1も2も、同じような問題を抱えている。男が自分よりも“絶対的に上の立場”に君臨している、ということだ。その男は、王か？はたまた、神か？　決して怒らせてはいけない、と絶対服従するほどの、存在か？（涙）。もしそうなら、彼らは彼女たちの“恋人”ではなく、“神”の領域に達した、超重要人物ということになる。（号泣）。

彼女たちは、悲しいため息を、そろえて漏らす。

1.「喧嘩して、別れを切り出されるたびに、あぁ私って愛されていないんだなって、女としての自信を失っちゃう……」
2.「喧嘩して、彼に色々と駄目出しされ続けると、どんどん自分が“駄目な人間”なんだって思えてくるの……」
3.「喧嘩して、彼にボコボコにされると、すべての感情が殺されて、もう何でもいいやって思えてくる。すべてに対して無気力になるの……」

神がかった男たちは、女の自信や気力をバキュームカーのように勢いよく吸い尽くし、「あぁ、やっぱり私は駄目な女だから、彼がいなきゃ駄目だ…」と思い込ませることに成功しては、その“神度”を高めてゆく。完全なる、悪循環。これはもう、DVの典型的な症状なのだ。
<img src="/blog/lily/images/separator.gif" width="20" height="4" id="sprt" /><br />
エリカ様風に言うならば、その男こそが「諸悪の根源」。彼がいなきゃ駄目、なのではなく、彼といるから駄目、なのだ。同棲していた恋人からの、病院送りになるほどの暴力に悩まされてきた女友達が、最近やっと、その男と別れることができた。まるで夜逃げのようにして男から逃げ出した彼女は、ほんとうに久しぶりの笑顔を見せながら、言う。

「別れて、駄目になったのは、私じゃなくて奴の方だった。社会の中で手に入れることができなかった“権力”を、2人の関係の中で振りかざす、悲しい男だったよ」
　
男女関係の中で神がかる男に限って、社会の中では権力から一番遠いところにいるもの。彼女は、続ける。

「一緒に住むまで、まさか暴力を振るう奴だとは思わなかったけど、でも、思い返してみえば、付き合いはじめたころから私、彼の機嫌を損ねないようにってビクビクしてた。それ、危険なサインだよ」

暴力を振るう振るわないに関わらずとも、言いたいことを飲み込まざるを得ない関係なんて、不健全。自分に自信を持てず、社会の中で自分の居場所を確保できない男たちは、確かに可哀想かもしれない。だけど、だからといって、そんな彼らを神のように讃えては絶対服従する、恋愛と呼ばれる“女たちのボランティア活動”には、断固、反対だ！]]>
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   <title>最後の男症候群／彼弁護より自己弁護？度★★★★☆</title>
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   <published>2008-07-02T04:39:55Z</published>
   <updated>2008-09-29T02:38:55Z</updated>
   
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      渋谷。PARCO、パート3。ケーキと紅茶のセット、760円。赤に、透明、水玉模様に、黄色……。土砂降りの雨の中、色とりどりの傘をさして渋歩く人たちをガラス越しに見つめていると、カチャッ。女友達J（27）が、黒いライターで白いタバコに火をつけた。
そして、
「やっぱ、女好きって、なおんないのかな」

      <![CDATA[Jの恋人―3年の付き合いの中で浮気の前科2度アリ―のはなしだ。シルバーの丸い灰皿をテーブルの真ん中に置いてから、私も、カチャッとタバコに火をつけた。
「う〜ん、そりゃ男は女が好きだとは思うけど、その好きの度合いは、それぞれ違うよね」
「あいつ、結婚しても、浮気するかな？」
「それは、分からないけど、彼はリスク高いかもね」
聞かれた質問に私が正直に答えると、Jはほんの少しだけ、ムッとする。そして、
「でも、どんな結婚にだってリスクは付き物でしょ？　だったら、彼だけじゃないよ！」
「……」
Jはいつも、恋人の問題を自分で口にしておきながら、他人に“彼はやめといたほうがいい”と言われそうになった途端、今度は自分で恋人の弁護にまわる。
これは“最後の男症候群”の分かりやすい症状だ。
<img src="/blog/lily/images/separator.gif" width="20" height="4" id="sprt" /><br />
最後の男症候群。現在恋人がいるけれど、彼が“最後の男”だという確信はまだ得られない。だからといって、また新しく恋をはじめるなんて、「もう疲れたよ、そういうの……」とため息をつく女たちがよく陥るシンドローム。

「今の恋人が、最後の男だと思う。だけど、嫌なところもある。だけど、完璧なヒトなんていない。だけど、もっといいヒトがいるのかも、とも思う。だけど、今からまた新しいヒトを一から探して、自分をまた一から知ってもらう、なんて長い道のりを考えるだけで憂鬱になる。
だからお願い、彼が私の最後の男じゃないなんて、絶対に言わないで！」

“私は最後の男をもう見つけている”という安心感。これは女にとって、計り知れない心の安定をもたらしてくれる。だから、“このヒト、ちょっと違う”とふと思ったとしても、その安心感を失いたくない一心で、女は恋人を全身全霊でフォローする。恋人を愛しているから、というのももちろんあるけど、本当は、“大丈夫、このヒトが最後の男だよ”と自分自身に言い聞かせるために、そして自分が安心するために、という方が大きいのかもしれない。

「だけど、ほんとは、最後の男こそ妥協したくないの。だけど、今の恋人を最後の男だと思わずに付き合うなんて時間のムダ！　だけど、別れるなんて辛すぎる。だから、私は彼が、最後の男だと思う。そう、思うことにした。だけど、合わない部分もある……。だけど、だけど、だけど………」

「だけど」と「だから」が、頭の中で永遠にグルグルと回っているため、自分でも答えが分からない。迷い。混乱。そして、ため息。
<img src="/blog/lily/images/separator.gif" width="20" height="4" id="sprt" /><br />
Jは、迷ってる。他人からのアドバイスを、欲しているようで欲していない。だから私も、黙ってる。
わたしたちは2人で、雨の渋谷と自分たちを仕切るガラスを見つめながら、ぼんやりタバコの煙をくゆらせた。
店員の女の子が、ショートケーキを2つ、運んでくる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜つづく＞]]>
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